英自動車工業会(SMMT)は4日、同国の2023年4月の乗用車新車登録が13万2,990台となり、前年同月に比べ11.6%増加したと発表した。増加は9カ月連続となる。1~4月の累計は、前年同期比16.9%増の62万7,250台だった。
4月の燃料別の新車登録は、電気自動車(BEV)が前年同月比59.1%増の2万522台となり、市場シェアを15.4%に拡大した。プラグインハイブリッド車(PHEV)も33.3%増と2ケタの伸びを示した。ハイブリッド車(HEV)は前年同月に比べ7.7%増加している。ガソリン車は、前年同月比4.1%増の5万6,885台で、市場シェアは42.8%と最も多い。マイルドハイブリッド・ガソリン車も含めると、市場シェアは58.1%となる。
■ 2023年通期予想、183万台に上方修正
部材の供給不足が緩和され、新車出荷が回復していることから、SMMTは四半期ごとに見直している通期予想を前年比13.5%増の183万台に上方修正した。1月時点では179万台を予想していた。ただ、BEVの2023年の市場シェアについては、エネルギー価格の上昇と充電インフラの不足を理由に、1月の予想(19.7%)から18.4%に下方修正した。2024年についてもBEVの市場シェア予想を1月の23.3%から22.6%に引き下げた。