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2023/6/2

企業情報 - 自動車メーカー

電池合弁ACC、フランス工場を開所

この記事の要約

欧州自動車大手のステランティス、仏エネルギー大手のトタルエナジーズ、独自動車大手のメルセデス・ベンツによる電池合弁会社オートモティブ・セル・カンパニー(ACC)は5月30日、フランスのオー=ド=フランス地域にあるビリー= […]

欧州自動車大手のステランティス、仏エネルギー大手のトタルエナジーズ、独自動車大手のメルセデス・ベンツによる電池合弁会社オートモティブ・セル・カンパニー(ACC)は5月30日、フランスのオー=ド=フランス地域にあるビリー=ベルクロー/ドゥヴランでリチウムイオン電池のギガファクトリーの開所式を行った。ACCはさらに、ドイツとイタリアにもギガファクトリーを開設し、欧州の電池生産拠点を3カ所とする計画。

フランス工場は、2023年末までに操業を開始する予定。生産能力は当初、13ギガワット時(GWh)とし、2030年までに40GWhに引き上げる計画。

ステランティスは欧州における電池の生産能力を2030年までに250GWhに拡大する計画。また、欧州と北米の計5工場とこれを補足する外部調達契約により、2030年までに約400GWhの生産能力を確保する計画。

ステランティスは経営戦略「デア・フォワード2030」の中で電気自動車(BEV)の世界販売を2030年に500万台に拡大する計画を打ち出している。同目標の達成に向け、BEVの販売比率を欧州(乗用車)は100%、米国(乗用車、軽商用車)は50%に引き上げることを目指す。

ステランティスは現在、電気自動車(BEV)24モデルを市場投入している。2024年末までに、これを約2倍の47モデルに拡大し、2030年までに世界で75モデル以上のBEVを販売する目標を掲げている。

ACCは2020年にステランティスとトタルエナジーズおよびトタルの電池子会社サフトが設立した。2022年には、メルセデス・ベンツがACCに資本参加し、3社の均等出資会社となった。

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