チェコで生産事業を行っている乗用車メーカー3社の2009年の合計販売台数は前年比11.3%増の112万5,000台となり、過去最高を更新した。12月29日付けの現地日刊紙『ホスポダージュスケー・ノビニ』が報じた。メーカー別の販売実績は、シュコダ自動車が前年並みの67万5,000台、トヨタとプジョーシトロエンの合弁会社TPCAが2.5%増の33万2,000台、 08年秋にノショビツェ工場で生産を開始した現代自動車は11万8,000台だった。
\チェコ自動車工業会(SAP)のシペク会長は、09年の乗用車販売が好調だった理由として、現代自の工場が本格生産を開始したことと、シュコダ自の中国生産が拡大したことを挙げた。
\現代自のヴァネク広報部長によると、ノショビツェ工場の09年の生産台数は、当初計画より25%少ない12万台にとどまった。同工場は金融危機による新車需要の減少で年初から生産を抑制していたが、需要回復を見越して9月から操業体制を1交代から2交代に引き上げており、11年には3交代制とする計画だ。コンパクトカー「i30」の販売好調に加え、子会社起亜自動車の新型MPV(多目的車)「ベンガ」の量産が近くスタートするのに備え増産体制を整えている。
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