経営再建中の独カルマン(オスナブリュック)の管財人を務めるオットマール・ヘルマン氏は、自動車生産システム部門(メタル・グループ)の400人を解雇する計画を一旦中止した。昨秋に策定した再建計画を見直した結果、数週間以内にまとまった規模の受注が得られれば人員整理の必要がなくなることが判明したため。
\カルマンのメタル・グループは機械工具や製造設備の設置などを手がける。自動車不況のあおりで稼働率の低迷が続いたことから、管財人のヘルマン氏は昨年秋、今年1月末で同部門の整理を決定した。しかし、カルマンを部分買収したフォルクスワーゲン(VW)が新規プロジェクトの立ち上げで専門技術を持つ人員が必要になる見通しであることから、カルマン側は社員をVWの臨時戦力として派遣できることに期待をかけている。
\ただ、これまでのところ目立った受注はなく、数週間中に状況が改善しなければ改めて解雇を検討するとしている。
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