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2010/1/29

一般・技術・その他 (旧)

アルセロールのルーマニア子会社、11年までに生産能力倍増へ

この記事の要約

鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルのルーマニア子会社アルセロール・ミタル・ガラツィ(AMG)は、2011年1月までに生産能力を倍増させる計画だ。19日付けの現地紙『ジアルル・フィナンチアル』が報じた。\ AMGは鉄鋼需要 […]

鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルのルーマニア子会社アルセロール・ミタル・ガラツィ(AMG)は、2011年1月までに生産能力を倍増させる計画だ。19日付けの現地紙『ジアルル・フィナンチアル』が報じた。

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AMGは鉄鋼需要の減少を受けて昨年10月に稼動を停止した第5溶鉱炉に、5,300万ユーロを投じて設備の刷新を実施している。この工事は2011年1月に完了する予定で、第5溶鉱炉の溶鋼の生産能力は年間200万トンに拡大。AMG全体の溶鋼年産能力は現行の220万トンから420万トンにほぼ倍増する。また、第5溶鉱炉の再稼動により溶鉱炉の可変費用は溶鋼1トン当たり12ユーロ削減され、年間で2,400万ユーロのコスト節減が可能になるという。

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AMGは2009年上半期に営業赤字に転落。通期でも赤字を計上する見込みだ。ルガル最高経営責任者(CEO)によると、09年初頭の生産水準はリーマンショック以前と比べ6割減少していたが、09年10月には35%減の水準にまで回復した。鉄鋼需要は世界的な景気回復に歩調を合わせて持ち直す傾向にあり、今年は黒字に復帰できる見通しだ。

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