独プレス機械メーカーのシューラーは1月28日、2008/09年度通期決算(9月末締め)の最終損失が6,490万ユーロとなり、前年の860万ユーロの黒字から赤字に転落したと発表した。受注高は41.3%減の5億9,050万ユーロだった。同社は自動車事業に依存する経営体制を見直し、第2の事業として風力発電設備の製造に参入する。
\売上高は9億6,610万ユーロから8億2,310万ユーロに落ち込んだ。ドイツが15.5%減の3億2,340万ユーロとなるなど、全ての地域で前年実績を下回った(表参照)。
\受注高は前年度比41.3%減の5億9,050万ユーロに落ち込んだ。地域別では、アメリカが7,070万ユーロとなり、前年度の2億2,040万ユーロから急減。アジアは1億5,840億ユーロ(前年度:1億8,840万ユーロ)。ドイツは2億2,120万ユーロ(同:3億8,940万ユーロ)。欧州(ドイツを除く)は1億3,740万ユーロ(同:2億520万ユーロ)。
\同社は今後について、受注は回復基調にあるものの、2009/10年度も厳しい年となり、税引き前損益は赤字になると予想している。2010/11年度については増収および黒字を確保できるとの見通しを示した。
\ \■ 風力発電設備事業に参入
\ \同社は大型プラントの技術を生かして風力発電設備の製造に事業の幅を広げる。3年程前から風力発電事業への参入を検討していたという。2010年秋からプロトタイプ(出力:2.7メガワット)を使って1年間の試験稼働を開始。2011年には6基を製造し、2013年から量産化を開始する計画。当初は国内市場向けに生産するが、将来は国際市場に進出することも視野に入れている。
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