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2010/3/12

一般・技術・その他 (旧)

車載インターネットの普及はまだ先

この記事の要約

ハノーバーで開催されている世界最大のIT関連見本市CeBITで、車載インターネットあるいは車載マルチメディアシステムの発表が相次いでいる。高級車に限られている車載インターネットシステムを大衆車にも押し広め、全ての新車に標 […]

ハノーバーで開催されている世界最大のIT関連見本市CeBITで、車載インターネットあるいは車載マルチメディアシステムの発表が相次いでいる。高級車に限られている車載インターネットシステムを大衆車にも押し広め、全ての新車に標準装備することが狙いだ。ただ、車載インターネットはこれまでのところほとんど普及しておらず、需要が拡大するのは当面先になりそうだ。

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自動車部品大手の独コンティネンタルはCeBITで、ドイツテレコムやNavTeqと共同開発した車載インターネットプラットフォーム「AutoLinQ」や、Tシステムズと共同開発した車載インターネット向けアプリ「Apps fuer die Strasse」を発表。「Apps-」では音声入力やメールや携帯ショートメッセージ(SMS)を音読させたり、ウェブ上で検索したルートをそのままカーナビで使えるようにしている。

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通信機器メーカーのアルカテル・ルーセントは第4世代移動体通信規格LTEに対応したスマートフォンを搭載したコンセプトカー「LTE Connected Car」を展示した。

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自動車メーカーやITサービス企業が「走るオフィス」の実現に懸命になる一方、専門家は「車載インターネットは端緒についたばかり。普及には時間がかかる」との見方を示す。全ドイツ自動車クラブ(ADAC)の担当者は、「運転中のドライバーがインターネット操作に気をとられ、事故につながる恐れがある」と指摘した上で、「ドライバーは運転中に株価の動きを知りたいと思うだろうか?運転中にドライバーが本当に必要とするインターネット機能は何か、などをメーカー側は考える必要がある」との考えを示した。

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