独産業ロボット・機械大手のクカが16日発表した2009年通期決算は、最終損失が7,580万ユーロとなり、2008年の黒字(3,060万ユーロ)から赤字に転落した。主要取引先である自動車業界が景気低迷の影響を受けて投資を抑制したほか、融資条件の悪化により金利負担が増えたことなどが響いた。売上高は前年比28.7%減の9億210万ユーロに後退。営業損益(EBIT)も5,290万ユーロの赤字に転落した(2008年:5,200万ユーロの黒字)。
\2009年の受注高は前年比29.4%減の9億330万ユーロだった。2009年12月末時点の従業員数は前年に比べ427人少ない5,744人に減少。派遣従業員も前年の1,008人から584人にほぼ半減した。派遣従業員も含む従業員数は前年比11.9%減の6,328人となった。
\同社は今年について、営業黒字を確保できるものの、税引き後損益では赤字が3,000万ユーロに達する可能性もあるとの見通しを示した。
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