ロシア最大の商用車メーカーであるGAZの会長に、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルのジークフリート・ヴォルフ共同最高経営責任者(CEO)が就任していたことが8日までに明らかになった。
\昨年GAZの取締役会のメンバーとなったヴォルフ氏は、ボー・アンダーソン会長兼CEOが実務に専念するため会長職を退いたことに伴い、今年1月1日付で後任として就任した。ヴォルフ氏は今後もマグナの共同CEOを兼務する。
\GAZは08年のリーマンショック以降、急速に経営が悪化。従業員の3分の1を解雇するなど厳しい状況に陥った。先月には13億米ドルに上る債務の再編計画で債権銀行団と合意、経営再建への道筋がついた。モスクワに本部を置く自動車業界団体、欧州ビジネス協会(AEB)の調べによると、GAZの今年1~3月の販売は1万1,140台にとどまり、前年同期から8%減少した。
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