独高級車メーカーのBMWはエンジンの外販や新しい販路の開拓など新規事業モデルの開発を強化している。同社は欧州自動車メーカーの中では事業規模が小さい一方、プラットフォームの共有や電気自動車の開発といった分野では他社と提携しない方針であるため、新たな収益源や販路を確保して生産効率の改善や資金力の強化を図る意向。17日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
\同社はゼロエミッションの電気自動車の開発や環境に優しい生産技術の導入を今後さらに強化していく計画。そのためには開発費の増加や新たな設備投資が必要となる。このようなコスト負担の増大を新規事業による新たな収益源の確保で対応していく考えだ。
\エンジンの外販は、生産規模の拡大による生産・開発費の効率改善が狙い。これまでに、米カーボン・モーターズが生産するパトカー向けにディーゼルエンジンを24万基以上、2019年までに供給する大型受注を獲得している。今後さらに外販事業を強化していく方針だ。
\新しい販路では、顧客の需要に合ったモデルを期間や走行距離の上限を定めて提供する販売モデルを検討している。例えば通勤用の電気自動車、バカンス旅行向けにトランクルームが大きい、燃費の良いディーゼル車などの需要があると見込んでいる。
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