欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は25日、イタリアのデザイン・エンジニアリング会社のイタルデザイン・ジウジアーロを買収すると発表した。イタルデザインの資本の90.1%を取得、残りは創業者のジウジアーロ一族が継続保有する。同取引の成立には当局の認可が必要となる。
\VWは2018年までに世界最大手の自動車メーカーとなる目標を掲げている。同目標の達成に向けて世界的にラインアップ拡充を積極化しており、イタルデザインの買収によりデザイナーやエンジニアを増員してモデル攻勢をかける予定。VWは命名権や特許もイタルデザインから取得する。
\イタルデザイン・ジウジアーロは1968年の設立。トリノから南へ約15kmのモンカリエールに本社を置く。従業員数は約980人。これまでに、VWの初代「ゴルフ」や初代「パサート」、「シッコロ」、アウディ「80」をデザインした実績を持つ。
\イタルデザインのジウジアーロ氏は今回の取引について、「滴は川になりやがて海となる。我々は滴だがVWの一部となることで企業として新たな評価や強みが生まれる」と述べ、満足の意を示した。
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