プレス機械世界最大手の独シューラーがこのほど発表した2009/10年上半期(10-3月)決算の営業損益(EBITベース)は420万ユーロの赤字となり、前年同期の1,200万ユーロの黒字から悪化した。景気悪化の直撃を受けた自動車産業を主要顧客としていることが影響し、最終赤字も110万ユーロから1,530万ユーロに拡大した。売上高は34%減の2億9,200万ユーロに落ち込んだ。一方、新規受注は上向いてきており、前年同期並みの2億9,400万ユーロに回復した。
\部門別売上高は、成形システム部門が34%減の2億5,560万ユーロ、オートメーション/生産システム部門が35%減の5,240万ユーロだった。地域別売上シェアはドイツが37.3%、南北アメリカが18.3%、欧州(独除く)が16.9%、アジア・その他の地域が27.5%となった。
\シューラーは業績悪化を受けて従業員600人を整理するなどのコスト削減策を実施。これが奏功し、第2四半期には300万ユーロの営業黒字を達成したが、第1四半期の赤字(720万ユーロ)を相殺することはできなかった。
\09/10年の見通しについては、下半期は引き続き業績の回復が見込めるとしながらも、通期での黒字確保は難しいとの見方を示している。
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