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2010/6/11

企業情報 - 自動車メーカー

コマツ、ロシア工場が稼働

この記事の要約

コマツは3日、モスクワ東方のヤロスラヴリで建設を進めていた組立工場が完成し、生産を開始したと発表した。新工場ではまず油圧ショベルの生産から始め、将来的にフォークリフトや大型機械、鉱山機械、ガスパイプライン用機械などの生産 […]

コマツは3日、モスクワ東方のヤロスラヴリで建設を進めていた組立工場が完成し、生産を開始したと発表した。新工場ではまず油圧ショベルの生産から始め、将来的にフォークリフトや大型機械、鉱山機械、ガスパイプライン用機械などの生産も視野に入れる。ロシア経済紙『RBC』によると、同工場の生産ラインの長さは560メートルに達し、コマツの工場としては世界最大の規模という。

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工場の敷地面積は50万平方メートル、投資額は40億ルーブル(約130億円)。2011年3月までに従業員数を130人まで増やす見込み。同工場の年産能力は油圧ショベル3,000台、フォークリフト7,000台という。

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同社はロシア市場向けに、これまで日本や中国から製品を輸出してきたが、生産拠点の開設で物流コストや在庫の削減、アフターサービスなど顧客サービスの充実を図る。新工場へは当初、主要部品を日本から供給するが、長期的に現地調達比率を引き上げる方針。すでに、現地の掘削機・建機部品メーカーであるクラネクスと協力に向け協議しているもようだ。

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コマツの野路國夫社長は『RBC』紙に対し、ロシアに世界最大の生産ラインを設けた理由について「工場拡大の際に、煩雑な事務手続きを避けるため」と語り、将来の増産を見込んだものであることを示唆した。同社は現在、ロシアの建機市場で25%のシェアを占めるが、新工場の稼働でさらにシェアを引き上げたいとしている。

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