独自動車部品大手のコンティネンタルは、公式スポンサーとなっているサッカーワールドカップ(W杯)におけるマーケティング効果について、良好とする中間報告を明らかにした。同社のジルケ・グリーマン取締役(マーケティング・コミュニケーション担当)は独業界紙『アウトモビールボッヘ』の取材に対し、「どの会場に行っても、世界から集まった招待客や取引先からの反応は上々」と述べ、満足感を表明した。
\コンティネンタルは南アフリカで、消費者と取引先を対象に2つのインセンティブプログラムを実施している。消費者向けでは、W杯招待懸賞で当選した600人への製品プロモーションが中心になっている。一方、招待した取引先の担当者1,600人向けには、ビジネスコミュニケーションとネットワークづくりに重点を置いている。試合見学で招待客同士が気軽に会話できる機会を提供するとともに、招待客とそれぞれの国の販売・マーケティング担当者が一緒に南アの催し物に参加するなどのイベントを企画し、情報交換などに役立ててもらっている。グリーマン取締役は「ディーラーや取引先は当社の製品についてすでに十分な知識を持っている」として、製品の宣伝は「あえて行わない戦略」と話す。
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