独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは米国工場の建設をさしあたり見合わせる方針だ。米ドル相場の上昇とユーロの値下がりを受けたもので、新型「A1」の発表会でアウディのルパート・シュタートラー社長やミヒャエル・ディック取締役(技術開発担当)が語った。6月26日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じた。
\ディック取締役は米国工場の建設を見合わせる方針について、現行レートでは現地生産するメリットがないと説明。ルパート・シュタートラー社長は、2015年までに生産規模を150万台に拡大する計画は米国工場がなくても達成できると語った。ただ、その先のことは何も決めていないとも述べ、状況に応じて柔軟に対応していく姿勢を示した。
\親会社のVWは現在、米国テネシー州のチャタヌーガに工場を建設していることから、状況によっては同工場でアウディモデルを生産する可能性もあるとみられている。
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