独電力大手のRWEは電気自動車(EV)の充電スタンド事業で国外に進出する。すでにロンドンのプロジェクトに応札したほか、アムステルダムの入札にも参加する計画という。RWEの子会社RWE EffizienzのIngo Alpheus社長が独経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにした。
\ロンドン交通局(TfL)は2015年までに約2万5,000基のEV用充電スタンド網をロンドンに整備する計画。そのうち大部分はオリンピックが開催される2012年までに設置する方針だ。RWEは落札企業に選ばれた場合、2万5,000基を部分受注できる見通し。
\同様の入札はニューキャッスルなど英国の他の都市やオランダのアムステルダムでも予定されている。RWEはさしあたり、すでに拠点を持つ都市で充電スタンド事業を展開していく方針。
\RWEが国外の充電スタンド事業を強化する背景には、ドイツ政府がこれまでEVの購入補助金制度の導入を見合わせていることがある。英国ではEVに1台当たり5,700ユーロ、オランダでは6,000ユーロの補助金を付与する政策を打ち出しており、EVが早期に普及する可能性もある。
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