欧州連合(EU)の欧州委員会は20日、2020年までに交通事故死者数を半減する目標の実現に向けた2011~2020年の行動計画を発表した。同行動計画には、自動車の安全性に関する基準の厳格化や市民への啓蒙活動、交通規則の順守など幅広い対策が盛り込まれている。欧州委によると、EUの交通事故による死亡者数は1日当たり100人に上っている。
\具体的には、◇トラックとバスに緊急ブレーキシステムの搭載を義務付ける◇乗用車とトラックではシートベルト着用警報装置を装備する◇道路やトンネル建設を対象とする補助金は一定の安全基準の順守を条件とする――などを提案している。また、自動二輪車についても、ライトの自動点灯システム導入を提案するほか、 エアバッグ付き防護服着用による安全性向上についても検討する方針を示している。
\