独産業設備メーカーのアイゼンマンは11日、産業設備のメンテナン事業を展開する米マクレランからインドの産業設備メーカーHaden Indiaを買収すると発表した。取引価格は公表しないことで合意している。アイゼンマンは今年6月、インドのチェンナイに拠点を設けたばかり。Haden Indiaの買収により、国内拠点は計4カ所となり、現地に進出している顧客の大型プロジェクトにも迅速に対応できるようになる。
\Haden Indiaは今後、アイゼンマン・サーフェイス・フィニッシング・システムズ・インディアに社名を変えて事業を展開する。インド市場での事業拡大に加え、ドイツ向けのエンジニアリングサービスや調達業務なども行う。Haden Indiaはムンバイ郊外のターネ(Thane)、プネー、デリーに拠点を持ち、従業員数は約50人。アイゼンマンは全ての拠点および従業員を引き継ぎ、中期的にはインドの従業員数を2倍に引き上げる計画。
\Haden Indiaは事業内容がアイゼンマンと似ており、ゼネラル・フィニッシング(金属・樹脂部品の塗装設備)やオートモーティブシステムズ(自動車産業向け設備)は従来のノウハウで十分に対応できるという。今後はさらにアイゼンマンの技術を取り入れて事業を拡充し、環境技術や炭素繊維関連メーカーとの取引を拡大していく計画だ。
\アイゼンマンは国外事業を強化しており、特にBRICS(ブラジル・ロシア・インドおよび中国)諸国では顧客が生産進出していることから、現地事業を強化してより迅速で柔軟なサービスを提供していく。
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