スウェーデン商用車大手のスカニアは24日、欧州の工場で500人を増員すると発表した。輸出向けを中心に需要が回復していることを受けた措置で、スウェーデン工場でこのうち約250人を採用する。雇用開始は第4四半期を予定している。
\同社は景気回復に伴う需要増を受けて今年4月から操業日を週4日から5日に戻したほか、6月までに欧州で500人を増員した。今回の増員はその追加措置となるものだ。
\スカニアは世界金融・経済危機による受注急減を受けて2009年、期間従業員を中心に2,500人を整理したほか、同6月には操業日を週4日に短縮した。時短の対象となった従業員には再教育・研修を実施し、将来の生産効率改善に備えた。同社のアンダース・ニールセン取締役(生産担当)は、「研修を受けた社員の能力は目に見えて向上しており、需要が回復した今、その効果がはっきりと現れている」と述べている。
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