自動車メーカーがテスト走行に運転アシストシステムを活用している。速度や車間距離を正確に保つのに役立つほか、テストの再現も容易になる。23日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じた。
\ポルシェ・エンジニアリングは、運転アシスト、ディファレンシャル・グローバル・ポジショニング・システム(DGPS)、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)の3つのモジュールを中核とする運転アシストシステムを開発中で、将来は外販することを計画している。例えば、運転アシストでは、ドライバーが事前にシステムに入力した速度や走行ルートからそれると、ディスプレーや振動などで知らせる。また、フロントガラスに取り付けたカメラでとらえた映像をディスプレーに映し、適切な速度を「フォローミー」バーなどで示すシステムも盛り込んだ。ヘッドアップディスプレーは値段が高くなるため断念したという。同社では低価格でかつ15分程で簡単に組み込めるシステムの開発を目指しているという。
\ダイムラーの高級乗用車ブランド、メルセデス・ベンツはロボット制御による無人のテスト走行を実施している。同システムでは、極めて精密な運転が可能となる一方、一般道路ではテスト走行を実施できない難点がある。ダイムラーによると、停止位置はプラスマイナス3cmの誤差、走行ルートのずれは2cm以下という。
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