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2010/9/3

企業情報 - 部品メーカー

独シェフラー、2010年上半期は30.8%増収

この記事の要約

独ベアリング大手のシェフラーは1日、2010年上半期(1-6月)の決算を発表した。売上高は45億6,200万ユーロとなり、前年同期を30.8%上回った。自動車部門と産業部門の両方で需要が回復していることが好業績に反映され […]

独ベアリング大手のシェフラーは1日、2010年上半期(1-6月)の決算を発表した。売上高は45億6,200万ユーロとなり、前年同期を30.8%上回った。自動車部門と産業部門の両方で需要が回復していることが好業績に反映された。コスト削減措置も奏功し、営業利益(EBIT)は7億3,900万ユーロ(前年同期:1億800万ユーロ)に拡大、EBITベースの売上高利益率も約16.2%(同:3.1%)に改善した。

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業績を部門別にみると、自動車部門の売上高は前年同期比45%増の約31億ユーロに拡大。EBITも5億1,700万ユーロと、前年同期の100万ユーロの赤字から大幅に改善した。産業部門の売上高は5%増の約14億ユーロ。EBITは2億2,200万ユーロとなり、前年同期の1億900万ユーロから2倍に拡大した。同社は産業部門について、通常、自動車部門に数カ月遅れて業績に変化があらわれると説明している。

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上半期の最終損益は2億6,000万ユーロの赤字だった。第2四半期(4-6月)に限定すると9,700万ユーロの黒字を確保した。

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2010年通期については、売上高で80億ユーロ以上、EBITベースの売上高利益率で10%以上を見込んでいる。同予想が実現すれば、EBITは8億ユーロ以上となる。

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同社は資本参加している独自動車部品大手のコンティネンタルと経営統合する計画を明らかにしている。シェフラーのガイシンガー社長は同計画について、時間は十分にあると述べ、2011年末にも実現する可能性があるとの見解を示した。また、どのような形で経営統合するかについてはまだ具体的な計画はないと説明。当面は、技術面で両社の協力関係を強化していくことを優先する、とした。

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