独高級自動車メーカーのBMWは、中国で自動車ファイナンス事業に参入する。華晨中国汽車(ブリリアンス・チャイナ)と合弁会社BBAを設立、このほど監督当局から事業許可を取得した。年内にも営業を開始する計画だ。BMWのフリードリヒ・アイヒラー取締役が北京で開いた記者会見で明らかにした。
\BMWは中国市場で販売を伸ばしている。2010年上半期の販売(Miniブランド含む)は7万5,000台となり、前年同期比で2倍以上に拡大、同社にとって3番目の市場になった。
\中国では自動車購入における自動車ローン利用の割合は1ケタ台にとどまっており、成長の余地はまだ大きい。BMWは同国でファイナンス事業を展開することで、新たな需要を掘り起こしたい考えだ。新ファイナンス会社の社長に就任するキルク・アイヒナー氏は「特に若い世代はローンを組むことに抵抗感があまりない」と述べ、新事業の発展に期待を示した。
\BMWは2007年以来、深セン発展銀行と提携して自動車ローンサービスを提供している。この事業も段階的に新会社に移管していくとしている。
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