産業用3次元コンピューター・グラフィックス(CG)サービス会社のリアルタイム・テクノロジー(RTT、ミュンヘン)は13日、3次元可視化ソリューション「RTT DeltaGen」の最新バージョンをリリースした。新バージョン(9.6)では高度で複雑な条件でのライティングやシェーディング(光、反射や陰影などの効果)の画質がさらに向上したほか、ワークフロー機能を強化し、映像が途中で途切れることのないよう改善したという。
\また、新バージョンではエルゴノミクスデザインモジュール「RTT Ramsis」が新たに追加された。これは3次元で人間(マネキン)の姿勢を再現するもので、開発中の自動車の居住空間の快適性などをリアルタイムで検証できる。
\RTTは1999年の設立で、リアルタイム3次元CGソフトやマーケティングソリューションの開発、ウェブコンテンツの制作などを手がける。自動車や消費財、航空機メーカーなどと取引があり、自動車関連ではアウディ、BMW、ボッシュ、ダイムラー、ポルシェ、トヨタ、フォルクスワーゲンなどの大手企業を顧客に抱える。2010年1‐6月期連結決算の売上高は前年同期比58%増の2億3,300万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は同188%増の410万ユーロだった。
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