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2010/11/5

欧州自動車短信

独研究チーム、燃料の滴の自己発火プロセスを分析

この記事の要約

ドイツの研究チームがこのほど、最新のレーザー診断装置を使って燃料の自己着火のプロセスを詳細に分析することに成功した。燃料の滴がどのように蒸発し発火するかを分析するもので、データは今後の燃料噴射装置の改良などに活かしていく […]

ドイツの研究チームがこのほど、最新のレーザー診断装置を使って燃料の自己着火のプロセスを詳細に分析することに成功した。燃料の滴がどのように蒸発し発火するかを分析するもので、データは今後の燃料噴射装置の改良などに活かしていく。今回の研究は、ブレーメンの宇宙応用技術・微小重力センター(ZARM)、イエナの光子技術研究所(IPHT)、シュツットガルト大学のレーザー技術研究所(IFSW)が協力してブレーメンにある無重力実験落下塔で実施した。長さ4m以上、重さ約650kgの特殊カプセルを落下させる実験で、今回はレーザー診断装置を小型化し、カプセルに組み込むことでレーザー光線の照射精度が大幅に改善した。従来のレーザー診断装置は大型だったため、120mの遠距離からレーザー光線を放射していた。

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