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2010/11/19

企業情報 - 部品メーカー

独グラマー、黒字転換

この記事の要約

自動車向け内装部品やシートの大手メーカーである独グラマーが11日発表した2010年7-9月期決算(国際財務基準:IFRS)の営業損益(EBITベース)は、前年同期の520万ユーロの赤字から810万ユーロの黒字に改善した。 […]

自動車向け内装部品やシートの大手メーカーである独グラマーが11日発表した2010年7-9月期決算(国際財務基準:IFRS)の営業損益(EBITベース)は、前年同期の520万ユーロの赤字から810万ユーロの黒字に改善した。世界経済の回復で自動車業界からの受注が増えたことが追い風となったほか、業績悪化を受けて実施したコスト圧縮・効率改善策が奏功した。また、新製品の出荷が好調に推移していることも収益に貢献。売上高は31.5%増の2億3,250万ユーロに急伸した。

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部門別売上高では、主力の自動車部門が18.7%増の1億4,770万ユーロに拡大した。国外を中心に好調だったことに加え、アッパーミドルクラス、アッパークラス向けの需要が大きく回復し、新製品の出荷も好調だった。シートシステム部門も、ブラジル、中国など新興国がけん引し、54.8%増の8,950万ユーロを達成した。

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地域別売上高は、主力市場の欧州が1億3,380万ユーロ(3%増)、南北アメリカが4,070万ユーロ(45.9%増)。アジア・その他の地域は中国が特に好調だったことから、前年同期の2倍以上の2,850万ユーロに急拡大した。

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通期見通しについては、10月発表の「売上高で20%増、売上高利益率で3.2~3.5%」の予想を堅持した。

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