フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブは22日、経営再建中の独カルマンからドイツとポーランドのルーフシステム事業を買収する計画についてカルテル当局の認可が下り、21日に買収契約を締結したと発表した。今回の取引では、ドイツのオスナブリュック工場(従業員数:350人)とポーランドのジャリ工場(同:396人)が対象となっていた。両工場ではリトラクタブルハードトップとソフトトップの両方を生産し、主に高級自動車メーカーに供給している。
\カルマンのその他の事業に関してはすでに、カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナル傘下のマグナ・シュタイヤー(オーストリア)がカルマンの日本子会社のカルマン・ジャパンを買収。また、自動車用ルーフシステムなどを生産する独べバストはカルマンから米国とメキシコのカブリオレ事業を買収している。
\また、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)はカルマンから機械設備や不動産を買収した。来春からオスナブリュック工場で「ゴルフ・カブリオレ」を生産する計画とされている。ただ、VWの取引にはルーフシステム事業は含まれておらず、今回、ヴァルメットによる買収が決まった。
\