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2010/12/10

総合 – 自動車産業ニュース

REACHの第一次登録終了、4300種のデータベース公開へ

この記事の要約

欧州化学物質庁(ECHA)は1日、欧州連合(EU)の新たな化学物質規制「REACH」について、既存化学物質に対する第1段階の登録期限に設定された11月30日までに約4,300種の物質がECHAに登録され、2万4,675件 […]

欧州化学物質庁(ECHA)は1日、欧州連合(EU)の新たな化学物質規制「REACH」について、既存化学物質に対する第1段階の登録期限に設定された11月30日までに約4,300種の物質がECHAに登録され、2万4,675件の登録申請を受理したと発表した。ECHAは現在、提出されたデータの整理を進めており、年明けから登録されたすべての化学物質に関する情報を網羅したデータベースがウェブ上で公開される見通しだ。

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REACHは2007年6月に発効した使用化学物質の安全性評価から登録、認可までの全プロセスをカバーする単一の規制システム。洗剤、溶剤、繊維など幅広い製品に含まれる約3万種の化学物質が規制の対象となり、年間1トン以上を製造または輸入する事業者はそれぞれの物質について安全性を評価したうえで、ECHAに各物質の使用状況などについて登録を義務付けられる。登録期限は取扱量や物質の有害性によって異なるが、2018年までにすべての物質を登録しなければならず、期限までに登録のない物質は域内で製造したりEU市場に輸入できなくなる。年間取扱量が1,000トンを超える物質と、1トン以上の発癌性・変異原性・生殖毒性物質(CMR)、さらに100トン以上の水生毒性物質については今年11月30日が登録期限となっていた。

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ECHAによると、登録件数の内訳は大企業による登録が全体の86%を占め、中小企業は14%となっている。また、EU域外の企業による登録は全体の19%だった。国別ではドイツが全体の23%でトップに立ち、英国が12%でこれに次ぐ。さらにオランダ、フランス、ベルギーと続いている。

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