ロシアの大富豪で実業家のミハイル・プロホロフ氏はこのほど、同氏が開発を支援する天然ガス・ハイブリッド車「Yo」を発表した。2012年中頃にロシア市場で販売を開始する計画で、価格は約1万4,500ドルになる見通し。部品はロシアと旧ソ連諸国から調達する方針。欧州市場での販売も視野に入れている。米『ニューヨークタイムズ』紙(13日付、電子版)などが報じた。
\同モデルは電気モーター2基を搭載する。天然ガスとガソリン燃料のタンクを装備し、同燃料で小型エンジンを動かし発電する仕組み。同電力で電気モーターを直接動かすこともできるが、装備されたキャパシタに少量の電力を充電することもできる。
\走行100km当たりの燃費は4.2リットル(1ガロン当たり約67マイル)で、トヨタ「プリウス」の5.5リットル(同約51マイル)を上回る。小型エンジンの搭載や軽量化が寄与している。最高速度は時速80マイル(約130km/時)。航続距離は天然ガスとガソリンの両タンクが満タンの状態で680マイル(約1,100km)を確保した。
\「Yo」はプロホロフ氏が保有するホールディング会社とサンクト・ペテルブルクの商用車メーカーYarovitによる合弁会社「e-Auto」が生産する。プロホロフ氏は「Yo」の本格生産に向け1億5,000万ユーロを投じる方針。同モデルは約40人のエンジニアによるチームが開発した。
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