ロンドン交通局(TfL)は10日、二酸化炭素(CO2)を排出しない水素燃料電池バスの運行を今月18日から開始すると発表した。ボリス・ジョンソン市長が進める大気汚染改善政策の一環。
\燃料電池バスは、自動車向け環境技術を手がける米ISE、コーチビルダーの英ライトバスおよびカナダの燃料電池大手バラードの3社が共同開発したもので、大気汚染の深刻な地区を通るRV1系統に投入される。水素の供給は米工業ガス大手のエアープロダクツが担当する。
\ジョンソン市長は、燃料電池バスの導入は、「ロンドンの大気汚染の改善に貢献するだろう」と述べるとともに、今後も公共交通の低炭素化に向けて積極的に取り組むと強調した。
\ロンドンおよび英国における水素経済の確立を目指す官民組織「ロンドン水素パートナーシップ」は、12年までに6カ所に水素ステーションを整備するほか、最低でも150台の水素燃料電池車(15台のタクシーを含む)の導入を目指している。
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