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2010/12/17

一般・技術・その他 (旧)

アルミMMCの加工技術の開発プロジェクト、独研究所が2011年から始動

この記事の要約

ドイツのハノーバー統合生産研究所(IPH)は2011年から、アルミニウムとセラミックスの複合材料(アルミニウム基MMC:メタル・マトリックス・コンポジット)の生産技術に関する研究プロジェクトを開始する。期間は2年間で、ド […]

ドイツのハノーバー統合生産研究所(IPH)は2011年から、アルミニウムとセラミックスの複合材料(アルミニウム基MMC:メタル・マトリックス・コンポジット)の生産技術に関する研究プロジェクトを開始する。期間は2年間で、ドイツ研究振興協会(DFG)が支援している。

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アルミニウム基MMCは、アルミニウムを母材(マトリックス)とし、その中にセラミックス強化材を複合化させた素材で、安定性と耐久性に優れる。一方、フライス盤で切削加工すると品質が損なわれるほか、生産コストも高い問題がある。

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同研究所では、同材料を鍛造加工することにより、これらの問題を解決する方針。鍛造加工ではアルミニウム基MMCの強度が増す可能性もあると見込んでいる。

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ただ、これまでの研究で、アルミニウム基MMCの鍛造加工では、加工した際に端にできる余分な部分を切削しなければならない問題が指摘されている。同研究所ではこの余分な部分をつくらない鍛造加工方法の開発に取り組む。切削する部分がなければ無駄がなくなり、製造コストを大幅に抑えられるとしている。

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