独自動車大手のダイムラーは、高級車ブランドのメルセデス・ベンツに初めてインターネットに接続できるテレマティクスシステム「コマンドオンライン」を導入する。対象となるのは、3月に発売する「Cクラス」のフェイスリフトモデルと新型「SLK」で、その他のモデルにも順次、搭載していく方針。21日発行の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じた。
\コマンドオンラインでは、ドライバーが持つスマートフォンのデータ通信機能を通してインターネットに接続するテザリングと呼ばれる技術を採用している。移動通信は技術の変遷が速いため、車両にネット接続の装置を組み込むよりも、スマートフォンをモデム機能として活用した方が迅速に最新技術に対応できる。また、ネット接続料金がスマートフォンの通信料金として精算されるため、特別な通信サービス契約を結ぶ必要がない。同システムを活用し、ドライバーはグーグルの目的地検索など無料のオンラインサービスを利用できるほか、将来は有料のサービスも利用できるようになる。
\『オートモビルボッヘ』紙によると、コマンドオンラインは三菱電機が供給。基本ソフト(OS)はマイクロソフトジャパンが提供する。また、上級モデルの「Sクラス」では米系のカーステレオメーカー、ハーマン・ベッカーのシステムとカナダのQNXのソフトウエアを採用する方針。
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