カナダ自動車部品大手のマグナ・インターナショナルは、自動車の受託生産事業を強化する。新工場を建設する計画があるほか、オーストリア子会社マグナ・シュタイヤーのグラーツ工場では今年の生産が前年実績を上回る見通し。5日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じた。
\マグナ・シュタイヤーのギュンター・アプファルター社長は同紙とのインタビューで、グラーツ工場のように複数の顧客からの受託生産に対応できるいわゆる「フレックスプラント」を建設する計画があると明らかにした。建設予定地など具体的な内容については明言を控えたが、同紙ではスウェーデン自動車大手のボルボから北米向けモデルの受注を獲得する可能性があると報じている。ボルボのステファン・ジャコビー最高経営責任者(CEO)は同紙に対し、北米生産を視野に入れており、提携先を探している、と述べたうえで、パートナーとしてマグナを例に上げていた。
\グラーツ工場では昨年、約8万2,000台を受託生産した。アプファルター社長は2011年の生産計画について明言を避けたものの、前年実績を上回るとの見通しを示した。業界関係者は1万台を上回るとみている。
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