スウェーデン自動車大手のサーブは、3月1日から開催されているジュネーブモーターショーでコンセプトカー「フェニックス(Phoenix)」を初公開した。ハイブリッドシステムを搭載し、次世代サーブのデザインと技術をアピールした。同モデルのデザインを手がけたジェイソン・キャストリタ・デザインディレクターは、「(フェニックスは)我が社の将来モデルの指標となり、(サーブが)自動車生産を始めた当時の革新的なアイデアと情熱を象徴するものだ」と語る。
\もともと航空機メーカーであった同社は今回、飛行機をモチーフにフェニックスをデザインした。流れるようなボディライン、ジェット機のコックピットを思わせる運転席、ルーフ後部にウィングレット、そして上方に大きく開口するサイドドアを持つ。エンジンは、前輪に1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ(最大出力200ps、最大トルク250Nm)、後輪には電気モーター(最大出力34ps)を搭載し、エコ、スポーツ、トラクションの3モードを備えている。
\トランスミッションは6速MTで、平均燃費は20km/リットル、二酸化炭素(CO2)排出量は119g/kmと高い環境性能を実現している。側面のウィングレットにより、CD値(空気抵抗係数)を0.25に抑えている。さらに、空力性能を阻害するドアノブやサイドミラーはなく、ドライバーは小型カメラの映像を通して後方の様子を確認する仕組みとなっている。
\8インチのタッチスクリーンとともに、インフォテイメントシステム「IQon」(グーグルのOS「アンドロイド」を搭載)が採用されており、ネットの使用も可能。
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