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2011/4/1

総合 – 自動車産業ニュース

シェル、ドイツで「E10」保険を提供

この記事の要約

英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは、ドイツでバイオエタノールの混合比率を10%に引き上げたガソリン「E10」の販売不振が続いていることを受けて、無料の「E10」保険の提供を開始した。全ドイツ自動車クラブ(ADAC) […]

英蘭石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルは、ドイツでバイオエタノールの混合比率を10%に引き上げたガソリン「E10」の販売不振が続いていることを受けて、無料の「E10」保険の提供を開始した。全ドイツ自動車クラブ(ADAC)はこれに対し、顧客を増やすためのマーケティング戦略であるとしてシェルを批判している。

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ドイツでは今年初めからE10の販売が開始されたが、エンジンに不具合が起こることなどを懸念するドライバーが多く、E10は販売低迷が続いている。

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シェルが導入した「E10」保険は、シェルのガソリンスタンドでE10を30リットル以上給油した人を対象とし、期間は18カ月。ドライバーの不安感を解消することを目的としているが、不具合が起こった場合、シェルで80%以上を給油したこと証明する必要があるため、ADACはシェルのマーケティング戦略にすぎないと指摘している。

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業界団体によると、約90%の車両は問題なくE10で走行できるが、国内の登録車両のうち約310万台の自動車、約100万台の自動二輪がE10に適応していない。

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■ 独内務省もE10に不安

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連邦政府はドライバーにE10の利用を促す一方、連邦内務省ではさしあたり同省が管轄する機関の公用車へのE10の給油を見合わせている。連邦警察は同省の管轄下にあるため警備車両もE10を給油していないことになる。同省の広報担当者が独『シュピーゲル』誌に明らかにしたもので、連邦技術支援庁(THW)の車両など一部の車両がE10に対応していない恐れがあるとし、調査して確かめる必要があると説明している。

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