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2011/4/1

企業情報 - 部品メーカー

ZFと墨ネマク、ホンゼルの共同買収に意欲

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンとメキシコの同業ネマクは、昨年10月に倒産し経営再建中の独軽金属部品メーカーのホンゼルを共同で買収する方針だ。共同で再建することで資金負担やリスクを軽減するのが狙い。ホンゼル […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンとメキシコの同業ネマクは、昨年10月に倒産し経営再建中の独軽金属部品メーカーのホンゼルを共同で買収する方針だ。共同で再建することで資金負担やリスクを軽減するのが狙い。ホンゼルの管財人は部品の安定供給に向けて早期の解決を目指しており、4月初めまでに最終決定したい考えだ。3月28日付独経済紙『ハンデルスブラット』が消息筋から得た情報として報じた。

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ホンゼルはアルミニウムやマグネシウムを素材とするシリンダーキャップ、エンジンブロック、ギアボックスカバー、車体や車台の部品などを生産している。2010年3月通期決算売上高は5億4,000万ユーロだった。

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ホンゼルの買収にはZF、ネマクとオーストラリアの投資会社アンカレジの3社が関心を示している。アンカレジはホンゼルの大口債権者の一つだが、買収交渉では当初からZFとネマクが有力候補とみなされていた。

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ただ、ネマクはシリンダーヘッドやエンジンブロックなどの自動車向けアルミ鋳物部品では世界的大手であることから、独禁当局から買収を認められない可能性もある。一方、ZFはホンゼルの主要顧客の一つで、部品確保のためにもホンゼルの経営安定を望んでいるものの、買収して傘下に収めても大きなメリットはない。両社が共同で買収する方針を打ち出したのにはこうした背景があるようだ。

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