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2011/4/1

一般・技術・その他 (旧)

自動車ブランドに対するステータス意識が低下

この記事の要約

ドイツではマイカーをステータス・シンボルとみなす人が減っている。企業コンサルティング会社プロゲニウム(ミュンヘン)が国内のドライバー約1,000人を対象に実施したアンケート調査によると、自動車ブランドに対するステータス意 […]

ドイツではマイカーをステータス・シンボルとみなす人が減っている。企業コンサルティング会社プロゲニウム(ミュンヘン)が国内のドライバー約1,000人を対象に実施したアンケート調査によると、自動車ブランドに対するステータス意識に関する質問では一部の高級車が高い評価を得たものの、ほとんどのブランドが中程度かそれ以下の評価だった。また、「車のためならほかのものを我慢できる」「車は名刺代わり」「車で周りの人に印象付ける」といった考えに対する評価は非常に低かった。

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今回の調査では、回答者にブランドに対するステータス度を「非常に高い(1)」から「非常に低い(6)」までの6段階で評価してもらった。この結果、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのステータス度は1.63~1.9と非常に高かった。フォルクスワーゲン(2.3)、アルファロメオ(2.49)も比較的高い評価を得たが、大半のブランドは3.0かそれより以下の評価だった。

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自動車に対するステータス意識について質問したところ、高所得の未来志向派と中間所得層の進歩派に高いステータス意識を持つ人が多かった一方、保守的な人と女性は収入の大小にかかわらずステータス意識が低かった。特に低所得層の保守派でステータスに拒否反応が強い。プロゲニウムの調査担当者は、「彼らは高級車を購入できる資金が仮にあったとしてもまず買わないだろう」と述べ、このようなグループにステータス感を前面に打ち出した広告は「無意味」と指摘している。

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