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2011/4/8

一般・技術・その他 (旧)

自動車運送業界、料金引き上げ要求

この記事の要約

独運送・ロジスティクス産業連盟(DSLV)の下位組織である自動車運送協会(AML)は、自動車運送料金が低すぎると批判する声明を発表した。景気回復に伴い運送量は増加しているものの利益が確保できず、長期的な投資ができない現状 […]

独運送・ロジスティクス産業連盟(DSLV)の下位組織である自動車運送協会(AML)は、自動車運送料金が低すぎると批判する声明を発表した。景気回復に伴い運送量は増加しているものの利益が確保できず、長期的な投資ができない現状を指摘。さらに業界ではドライバー不足が深刻化しており、このままでは輸送能力とサービスの質の低下はまぬかれないとして、自動車製造業界に料金の値上げを求めている。

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AMLは先に開かれた会合で、景気回復に伴う自動車需要の回復で受注が上向いていることを歓迎する一方、「一部の業者は値下げして受注を獲得しているに過ぎない」とし、景気回復が必ずしも収益の改善につながっていないと指摘。輸送契約のほとんどは燃料価格の高騰による割増料金を認める条項があるものの、契約期間が半年単位となっており、燃料上昇分を輸送料金に転嫁すれば競合に仕事を取られるため業者は値上げに消極的で、収益悪化の一因になっている。また、車両運送業界では専門的な教育を受けたドライバーの確保が難しくなっており、長期的視点に立った投資計画が立てられない状況にある。このままでは将来の車両輸送需要に対応しきれなくなる可能性が高いとして、料金値上げの必要性を強調している。

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