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2011/6/17

企業情報 - 自動車メーカー

サーブ工場、再び操業停止

この記事の要約

スウェーデンの高級車メーカー、サーブは9日、先月末に生産を再開したばかりのトロルヘッタンの本社工場が再び、操業を停止したことを明らかにした。一部のサプライヤーとの間で部品供給の再開について合意ができず、部品を安定的に調達 […]

スウェーデンの高級車メーカー、サーブは9日、先月末に生産を再開したばかりのトロルヘッタンの本社工場が再び、操業を停止したことを明らかにした。一部のサプライヤーとの間で部品供給の再開について合意ができず、部品を安定的に調達することが困難になっていることが背景にある。

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トロルヘッタン工場は資金繰りの悪化でサプライヤーへの代金支払いが滞ったため部品供給がストップし、4月に生産停止に追い込まれた。サーブの親会社であるオランダのスパイカー・カーズは5月16日、中国の自動車販売大手パンダ・オートモービル・トレード(厖大汽貿集団)と資本提携で合意。厖大汽貿はスパイカーの株式の24%を6,500万ユーロで取得するほか、中国で販売するサーブ車の購入代金として3,000万ユーロを前払いすることになった。サーブは厖大汽貿からの資金提供を受けてサプライヤー約800社と交渉を行い、5月19日に部品供給の再開で一部のメーカーから同意を取り付け、同27日に生産再開にこぎつけたばかりだった。

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スパイカーのミュラー会長によると、サーブは大半のサプライヤーと部品供給再開で合意しているが、代金の前払いを要求する一部のサプライヤーとはまだ合意できていないという。同会長は、これらのサプライヤーとも「今後数日で合意に達することができると確信している」と楽観的な見通しを示し、可能な限り早期の生産再開に向けて全力をあげる考えを明らかにした。

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