韓国の起亜自動車は1日のプレスリリースで、小型車「ピカント」の新モデルに液化石油ガス(LPG)エンジンを搭載した機種をドイツ市場に投入すると発表した。発売は10月からで、価格は1万930ユーロ(3ドアタイプ)からとなる。
\同車は35リットルのLPGタンクを装備し、最大出力82psのエンジンを搭載している。最高速度は時速156km。スタート・ストップ・システムを装備し、走行1kmあたりのCO2排出量を90グラムに抑えることで、環境に優しいブランドイメージをアピールする。走行100kmあたりの燃費は、ガソリンの約半分の5.6リットルと大幅に改善した。ドイツ政府が導入している2018年までのLPG税優遇措が後押しし、燃料コストは低燃費といわれるガソリンエンジン車(走行100kmあたり平均4.1リットル)と比べ最大30%節約できる。また、LPG車は従来の燃料に比べ排気ガスを最大80%削減できる上、カーボンブラックなどの排出がほとんどないため、エンジンの寿命が長いのも特長だ。
\さらに、バックアップとして10リットルのガソリンタンクを搭載しており、150km走行できる。この2重構造をコンパクトに収めたため、トランクルームも十分な容量を確保している。
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