ドイツテレコムのITサービス子会社Tシステムズは国外の自動車業界向け事業を強化する。自動車市場が伸びている新興国のほか、米国市場で特に事業拡大を見込んでいる。14日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)が報じた。
\同紙によると、Tシステムズは2010年に自動車業界向けの国内売上高で7億ユーロを確保した一方、国外は3億ユーロにとどまった。今後の当該事業強化に向けて同社は、世界の自動車業界向けIT事業を統括する新たな役職「シニア・バイス・プレジデント・オートモーティブ」を設けた。7月1日付でLuz Mauch氏が就任した。Mauch氏は今後について、新興国市場ではすでに事業基盤をもつブラジルでさらに事業を拡大し、米国ではITのアウトソーシング事業を積極的に展開していく方針を示した。また、今後の成長市場としては、顧客データベースなどを構築して需要に応じた営業活動ができるカスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)や、ディーラーマネジメントシステム(DMS)、自動車とインターネットやソーシャルメディアとの連携、ITサービスのクラウド化などを重視しているとした。
\