米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)のダン・アーカーソン社長は9日、デトロイトでアナリスト向けに説明会を開き、傘下のシボレーのモデルを欧州で生産することを検討していると明らかにした。現在は主に、子会社の大宇が韓国で生産したモデルを欧州に輸出している。アーカーソン社長は、「現在のように他国で生産して輸出する体制よりも効率的な方法があるかもしれないと考えている」と述べ、欧州で現地生産する可能性を示唆した。
\アーカーソン社長の発言を受け、ドイツのボーフム工場がシボレー車の生産に意欲を示している。同工場では、2012年11月から欧州で出荷を開始する電気自動車(EV)「アンぺラ」の生産を希望していたが、GMヨーロッパのニック・ライリー社長はこのほどロンドンで記者会見し、第1世代モデルを欧州で現地生産する方針はなく、2015年に発売予定の次世代モデルについても2年以内に決定することは難しいとの見通しを示していた。このため、ボーフム工場ではシボレー車の生産を獲得することで、雇用の安定を図ろうとしている。
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