独発光ダイオードメーカーのオスラム・オプトセミコンダクターズは、ダルムシュタットで26~28日に開催された自動車照明シンポジウム(ISAL)で、ヘッドライト用発光ダイオード(LED)の試作品2モデルを発表した。「OSLONブラック・フラット」「オスラムOSTARヘッドランプ・プロ」と名付けられた両モデルはいずれも最新のチップ技術と照明カバー技術を採用しており、低消費電力で高輝度の照明を実現した。
\OSLONブラック・フラットは「OSLONブラック」シリーズに加わるもので、セラミック発光コンバーターとQFN(Quad Flat No Leads)パッケージを搭載。熱抵抗5K/Wの場合で従来品より性能が20%向上。消費電力2.3ワット、電流700mAで全光束190ルーメンを実現している。
\オスラムOSTARヘッドランプ・プロのサイズは20mm×20mmで、2~5個のチップが組み込まれている。それぞれのライトを個別あるいは連鎖的に点灯制御できるため、アダプティブ・ヘッドライトシステムに利用できる。チップ1個当たりの全光束は250ルーメン。5チップ搭載タイプであれば1,250ルーメンとなる。同タイプの熱抵抗は2.1Kで、先行モデルより0.5K低減されている。
\今回の試作モデルの市販は2012年第3四半期以降となるもよう。
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