鋼鉄とアルミニウムを使用したハイブリッド構造のテーラードチューブの開発プロジェクト。自動車の軽量化を目的としたもので、ドイツのハノーファー統合生産研究所(IPH)やハノーファーレーザセンター(LZH)などが参加している。
実施期間は2014年2月1日〜2016年1月31日までの2年間。連邦経済エネルギー省が支援している。
同プロジェクトでは、内部高圧成形(IHF)により鋼鉄とアルミニウムの2つの異なる材料を使用したテーラードチューブを生産する技術を研究している。鋼鉄とアルミニウムを溶接して接合するとIHFの加工工程でかかる圧力に対する耐久度が不十分であるため、レーザーはんだ付けにより2つの材料を接着する技術を採用した。ハノーファーレーザセンター(LZH)がはんだ付け技術、ハノーファー統合生産研究所(IPH)は成形工程を開発する。
研究チームはこのようなハイブリッド構造のテーラードチューブは主に車体部品に使用できると見込んでいる、例えば、コックピットやシートのクロスメンバー(横材)、シートの背もたれの部品、ドアの衝突防止部材としての採用を見込んでいる。
自動車部品メーカーでは、ジョンソンコントロールズ、キルヒホフ・オートモーティブが同プロジェクトに参加している。