H2 Ports

港湾における燃料電池と水素技術の導入に関する欧州共同プロジェクト。港湾ターミナルにおける燃料電池・水素技術を活用した低炭素/ゼロエミッション化、安全な運用モデルへの移行を支援するため、燃料電池および水素技術の実証試験を実施している。

実施期間は2019年1月1日~2024年12月31日まで。総予算は約412万ユーロ。うち、欧州連合(EU)が約400万ユーロを支援している。

具体的には、スペインのバレンシアにあるコンテナターミナルMSC Terminal Valencia(MSCTV)で、◇リーチスタッカー(貨物コンテナを吊り上げて移動・積み卸しする荷役機器)◇ターミナル・タグマスター(ロールオン/ロールオフ方式用の荷役機器)◇リーチスタッカーとターミナル・タグマスターに水素燃料を供給するための移動式水素供給ステーション――の3つのプロトタイプを実証試験する。

リーチスタッカーは、イタリアのカンパニア州の大学・研究機関・民間企業が主に参加する研究ハブ「ATENA」が開発している。

タグマスターは、米ハイスター・エールの欧州法人が供給する。このタグマスターには、電力の供給源として、25kWhのリン酸鉄リチウム(LiFePO4)電池とバラード・パワー・システムズが供給する70kWの燃料電池モジュールが搭載されている。

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