Tech Center i-protect

独自動車大手のダイムラーが産学の提携先と共同で安全システムについて研究している技術センター。2016年1月の設立で、2021年9月30日には協力関係をさらに5年間延長する協定を締結した。

協力の延長に伴い、ダイムラー傘下のメルセデスベンツは約500万ユーロを追加投資すると発表した。独ロバート・ボッシュも今後5年間で最大100万ユーロを追加投資する。

当該研究センターには、ダイムラー、ロバート・ボッシュ、フラウンホーファー・エルンスト・マッハ研究所(EMI)、フラウンホーファー・材料メカニズム研究所(IWM)、シュツットガルト大学のエクセレンスクラスターSimTech(ミュレーション科学センター)、サステナビリティセンターフライブルク(LZN)、ドレスデン工科大学、グラーツ工科大学が参加している。

同センターは、学術的な研究成果の実用化を加速する目的があり、ドイツの世界的な競争力強化にも寄与することができる。

研究テーマには例えば、◇事故シナリオ:自動運転車が混合する将来の交通において発生する可能性のある衝突事故の予測◇新しいインテリアコンセプトにおける新しいシートベルトシステム:座席位置が多様化した場合の乗員の安全確保に関する研究◇純粋なデジタル人間モデルを使用した仮想衝突計算:仮想ダミーを活用した車両安全性の改善に関する研究◇ビッグデータを使用した材料と構造のデジタルツイン:ビッグデータや人工知能を活用した材料や構造の研究――などがある。

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