Tropos Motors Europe

独自動車輸送会社のモゾルフ(MOSOLF)が設立した子会社で、小型電気商用車の生産・販売を事業とする。同子会社は、3月25日に業務を開始した。独ノルトライン・ヴェストファーレン州のヘルネに本社・工場を持つ。5月12日には、ヘルネにある産業サービス会社IFUERELに最初となる小型電気商用両を納車した。将来的に年3,000台を生産する計画。

Tropos Motors Europeは、カテゴリー「L7E-CU」(Electric Compact Utility Vehicles)の小型電気商用車の生産・販売を事業とし、当初は、2モデルを販売する。「Tropos ABLE ST」はAGM (吸着ガラスマット)型電池を搭載し、航続距離は80キロメートルとなっている。7月から販売を開始する予定の「Tropos ABLE XT」は、リチウムイオン電池を搭載し、航続距離は、仕様によって105~260キロメートルとなっている。

両モデルとも、車幅1.40メートル、全長3.70メートルで、最大積載量は565キログラム。公道を走行できるほか、施設内の搬送車としても利用することができる。

■ 中国から部品輸入、SKD方式で生産

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、Tropos Motors Europeは中国から部品を輸入し、ヘルネの工場でセミノックダウン(SKD)方式で生産する。タイヤ、ハンドル、ラジオ、荷台などの一部の部品はドイツ国内で調達している。

販路は、オンライン販売に加え、電動車に関心を持つ複数ブランドを取り扱うディーラーなどと協力し、独自の販売網を構築する計画。8月までにディーラー約40社が参加する販売網を構築する計画で、順調に進めば約2倍の70社に拡大できると見込んでいる。中期的には販売台数を年5,000台に引き上げることも視野に入れている。

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