2010/5/31

競争法

競争法違反容疑のチェコ電力会社、欧州委の調査を妨害か

この記事の要約

欧州委員会は28日、EU競争法違反の疑いで調査対象となっているチェコの電力会社J&Tグループが、調査を妨害した可能性があるとして、事実関係の究明に乗り出したことを明らかにした。企業は調査に際して欧州委に協力する […]

欧州委員会は28日、EU競争法違反の疑いで調査対象となっているチェコの電力会社J&Tグループが、調査を妨害した可能性があるとして、事実関係の究明に乗り出したことを明らかにした。企業は調査に際して欧州委に協力する義務があり、不当に妨害したとみなされた場合、制裁金として年間売上高の最大1%に相当する罰金支払いを命じられる可能性がある。

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欧州委は昨年11月、チェコ電力最大手の国営CEZが、電力元売り市場を独占する立場を悪用して、他社と組んで反競争的な行為に及び、電力価格を引き上げている疑いがあるとして関係各社に立ち入り調査を実施。J&Tグループも調査を受けた。

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欧州委によると、J&Tグループは調査の際、求められたEメールの通信記録などの資料を完全な形では手渡さなかった疑いがあるという。

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EUでは同様のケースで、2008年1月に独エネルギー最大手のエーオンが調査妨害と認定され、3,800万ユーロの制裁金支払いを命じられた例がある。

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