欧州環境庁(EEA)は18日発表した最新の大気汚染に関する報告書で、EUの大気汚染物質排出規制を満たしていない加盟国が2011年時点で8カ国に上ることを明らかにした。
\EUの指令では、二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、非メタン揮発性有機化合物、アンモニアの4種について、各国の排出量に上限を設けている。報告書によると、4種のうちひとつでも排出量が上限を超えたのはドイツ、フランス、スペイン、オーストリア、ベルギー、フィンランド、アイルランド、ルクセンブルクの8カ国。うちオーストリア、ベルギー、アイルランド、ルクセンブルクはNOx、ルクセンブルクはアンモニアだけで上限を超えた。スペインはNOxとアンモニア、ドイツはNOx、非メタン揮発性有機化合物、アンモニアで基準を満たさなかった。
\EEAによると、すべての基準を満たしていない国は2010年の12カ国から減ったものの、なお交通分野の汚染物質排出が大きな問題となっており、一層の対策強化が必要だと指摘している。
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