独小売り大手メトロ、ベルギー事業を売却

独小売り大手メトロは15日、ベルギー事業をルクセンブルクの投資会社ブロンズ・プロパティーズに売却したと発表した。資金注入などを通して経営再建を試みてきたが、成果がでないことから撤退に踏み切った。取引金額は公表しないことで合意した。

メトロは1970年からベルギー市場に進出。小売事業マクロ、飲食店などの事業者を対象とするキャッシュ・アンド・キャリー事業メトロ、食品配達のメトロ・デリバリーサービスを展開してきた。店舗数は17、雇用規模は約2,000人。ブロンズにはこれらの事業とリエージュの店舗を譲渡した。リエージュ以外の11店舗はメトロが引き続き所有する。

ベルギー事業の直近(2021年9月期)の売上高は6億4,600万ユーロで、営業利益(EBITDA、調整済み)は赤字だった。同事業の売却に伴い22年4~6月期(第3四半期)に約1億5,000万ユーロの特別費を計上するものの、同利益は今後、年平均2,000万ユーロ増加する見通しという。

上部へスクロール