英政府統計局(ONS)が20日に発表した6月のインフレ率は前年同月比9.4%だった。前月の9.1%から0.3ポイント上昇し、1982年2月以来、約40年ぶりの高水準に達した。
物価は世界的に上昇しているが、英国はG7 で最高の水準となった。最大の要因は燃料費の高騰。ガソリンが42%上昇した。このほか、食品も10 %近い上昇で、値上がりが多くの分野に波及している。
英中央銀行のイングランド銀行(BOE)は物価抑制のため、昨年12月から6月にかけて5回の利上げを実施。政策金利を0.1%から1.25%まで引き上げた。
これまでの1回ごとの利上げ幅は0.15~0.25ポイントだったが、BOEは物価上昇に歯止めがかからないことから、8月4日に開く次回の金融政策委員会で0.5ポイントの追加利上げを決めるのが確実視されている。